フタフシアリ亜科3 〜目次〜
<シリアゲアリ亜属>
ハリブトシリアゲアリ、ツヤシリアゲアリ、テラニシシリアゲアリ、クボミシリアゲアリ
<キイロシリアゲアリ亜属>
キイロシリアゲアリ
◆ハダカアリ属◆
トゲハダカアリ
◆ムネボソアリ属◆
ヒメムネボソアリ、ムネボソアリ、チャイロムネボソアリ、ハヤシムネボソアリ
◆カドフシアリ属◆
カドフシアリ
◆アミメアリ属◆
アミメアリ
◆サイズ【女王】約6mm、【ワーカー】約2~3.5mm
◆特徴
褐色~黒褐色のシリアゲアリ。野外では頭部と胸部がやや赤味掛かって見える。
前伸腹節刺は近縁のテラニシシリアゲアリなどよりも短く、側方から見て三角形状。
本州では最も観察される黒色系シリアゲアリではないだろうか。
◆コロニー形態
単雌性、樹上営巣性
◆観察地
樹上営巣種で、枯枝内などによくコロニーが見つかる。
枯枝は太い木や竹などよりも細い篠竹などでよく見つかる。
活動期には木の幹などで行列を作っている様子を見る事ができる。
◆結婚飛行
結婚飛行は8~9月にかけて行われ、灯火に大量の有翅個体が飛来することもある。
→ハリブトシリアゲアリの結婚飛行時期
◆飼育
◆サイズ【ワーカー】約2~4mm
◆特徴
褐色〜黒褐色のシリアゲアリの仲間。
森林内などで見られ、ハリブトシリアゲアリとよく似ている。
ハリブトシリアゲアリよりは黒味が強い印象。
前伸腹柄節は細く棘状。
◆コロニー形態
単雌性、樹上営巣性
◆観察地
森林内の木枠や立木の幹などで見られた。
◆結婚飛行
→テラニシシリアゲアリの結婚飛行時期
◆飼育
◆サイズ【女王】約7mm、【ワーカー】約2~3mm
◆特徴
黄色タイプのシリアゲアリ。
全国的に広く分布する普通種で、石下や土中に営巣する。
黄色く可愛らしいルックス、多雌性、飼育のしやすさなどから飼育人気の高い種。
◆コロニー形態
多雌性、土中営巣性
◆観察地
土中営巣種の為、地表近くで見つかる事が多い。小型種で目立たないが、地表や林道の木枠などを注意深く観察すると野外観察でも見つける事ができる種。
◆結婚飛行
8月下旬~10月上旬にかけて結婚飛行が行われ、灯火に集まる新女王をしばしば大量に見つけることがある。
→キイロシリアゲアリの結婚飛行時期
◆飼育
飛行後の新女王は越冬した後、春先からコロニー創設を始めることが多い為、飼育の際には女王のみでの越冬管理が難関となる。
土中種の為、石膏巣などを用いた加湿飼育を行う。コロニー化後の飼育は容易で多雌種の為ワーカーは一気に増え、数千匹の大コロニーとなる場合もある。
◆サイズ【女王】約3.5mm、【ワーカー】約2.5~3mm
◆特徴
黒色の小型フタフシアリ。
比較的ゆっくりと動く。全国的に見られる種。
◆コロニー形態
単雌性、樹上営巣性
◆観察地
樹上性で特に細い枯枝・枯竹によくコロニーが見つかる。
規模の小さい初期コロニーなどはより小さなドングリの中などの空間にも見つかることがある。
◆結婚飛行
6月中旬に結婚飛行後の脱翅雌を採集。同日にはクロヤマアリやルリアリの飛行もあったようだ。
→ムネボソアリの結婚飛行時期
◆飼育
◆サイズ【女王】約4.5mm、【ワーカー】約3mm
◆特徴
体色は黒色で脚、触角、大腮は黄色〜黄褐色のフタフシアリ。
腹柄節が円筒状で角張った印象。
◆コロニー形態
土中営巣性
◆観察地
森林内の斜面の土中に巣が見られた。ワーカーは付近の地表を徘徊していた。
林床に落ちた朽ちたドングリ内に単独で越冬する女王が確認出来た。
◆結婚飛行
◆飼育
◆カドフシアリのブログ記事