結婚飛行の時期
面白いことに、アリの結婚飛行が行われる時期は種類によって少しずつずれており、本州を例にとれば3月下旬から11月中旬ごろまで断続的に様々なアリ達が結婚飛行を行っています。
一つのアリ種について言えば一年の中で数週間程度の決まった時期に飛行を行う為、採集したいアリ種の結婚飛行はいつ行われるのかを調べることにより時期の狙いを定めることが出来ます。
<代表的なアリの結婚飛行の時期>
クロナガアリ 4月中旬〜4月下旬
クロオオアリ 5月上旬〜5月中旬
トビイロケアリ 6月下旬〜8月上旬
アシナガアリ 7月上旬〜7月下旬
キイロシリアゲアリ 8月下旬〜10月上旬
注)結婚飛行は気候と関連している為、同じ種でも緯度、標高などの気候条件により飛行時期が前後することがある。
→結婚飛行グラフ
一つのアリ種について言えば一年の中で数週間程度の決まった時期に飛行を行う為、採集したいアリ種の結婚飛行はいつ行われるのかを調べることにより時期の狙いを定めることが出来ます。
<代表的なアリの結婚飛行の時期>
クロナガアリ 4月中旬〜4月下旬
クロオオアリ 5月上旬〜5月中旬
トビイロケアリ 6月下旬〜8月上旬
アシナガアリ 7月上旬〜7月下旬
キイロシリアゲアリ 8月下旬〜10月上旬
注)結婚飛行は気候と関連している為、同じ種でも緯度、標高などの気候条件により飛行時期が前後することがある。
→結婚飛行グラフ
結婚飛行の場所
結婚飛行が行われる場所は、言わずもがなそのアリの生息地周辺です。
新女王やオスアリは翅を備えていますが、一生にたった一度飛ぶ為だけの翅。決して飛翔能力は高くありません。(その為、巣穴を飛び出した新女王やオスアリは他の昆虫や動物の格好の餌食として捕まってしまうというのは余談ですが...)
つまり、新女王が見つかるのは「巣穴からそう遠くはない場所」ということになります。
まずは採集したいアリの生息地を調べ、おおよその目星をつけていきましょう。
(例;開けた草地、森林内、都市公園、河川敷など)
もう一つ把握しておきたいのは「巣穴を飛び立った新女王はどこへ向かうのか」ということです。
交尾を終えた新女王が向かうのは「新しい巣穴を作る場所」。土中営巣種であれば土に巣穴を掘る場所を探すために地表を徘徊します。樹上営巣種であれば地表ではなく木の幹などを歩き回っています。ここを間違えるとせっかく結婚飛行が行われていても新女王を見逃すことになるので注意しましょう。
<地表で新女王が見つかる代表的なアリ>
クロナガアリ、クロオオアリ、アメイロアリ、クロヤマアリ、トビイロケアリ、トビイロシワアリ、アシナガアリ、アギトアリなど...
<木の幹で新女王が見つかる代表的なアリ>
ヨツボシオオアリ、ウメマツオオアリ、トゲアリ(根元周辺)など...
また、夜間に飛行する種では光に集まる習性のものもいます。
これらのアリの新女王は灯火周辺で見つけることができる場合があります。
<灯火に集まる代表的なアリ>
トビイロケアリ、アメイロケアリ、キイロシリアゲアリ、ハリブトシリアゲアリ、チクシトゲアリ、ヒラフシアリ、ウメマツオオアリ、ヒラズオオアリなど...
新女王やオスアリは翅を備えていますが、一生にたった一度飛ぶ為だけの翅。決して飛翔能力は高くありません。(その為、巣穴を飛び出した新女王やオスアリは他の昆虫や動物の格好の餌食として捕まってしまうというのは余談ですが...)
つまり、新女王が見つかるのは「巣穴からそう遠くはない場所」ということになります。
まずは採集したいアリの生息地を調べ、おおよその目星をつけていきましょう。
(例;開けた草地、森林内、都市公園、河川敷など)
もう一つ把握しておきたいのは「巣穴を飛び立った新女王はどこへ向かうのか」ということです。
交尾を終えた新女王が向かうのは「新しい巣穴を作る場所」。土中営巣種であれば土に巣穴を掘る場所を探すために地表を徘徊します。樹上営巣種であれば地表ではなく木の幹などを歩き回っています。ここを間違えるとせっかく結婚飛行が行われていても新女王を見逃すことになるので注意しましょう。
<地表で新女王が見つかる代表的なアリ>
クロナガアリ、クロオオアリ、アメイロアリ、クロヤマアリ、トビイロケアリ、トビイロシワアリ、アシナガアリ、アギトアリなど...
<木の幹で新女王が見つかる代表的なアリ>
ヨツボシオオアリ、ウメマツオオアリ、トゲアリ(根元周辺)など...
また、夜間に飛行する種では光に集まる習性のものもいます。
これらのアリの新女王は灯火周辺で見つけることができる場合があります。
<灯火に集まる代表的なアリ>
トビイロケアリ、アメイロケアリ、キイロシリアゲアリ、ハリブトシリアゲアリ、チクシトゲアリ、ヒラフシアリ、ウメマツオオアリ、ヒラズオオアリなど...
結婚飛行が行われる天候
結婚飛行の時期が分かったとして、その期間中アリは毎日結婚飛行を行うわけではありません。
飛行期間中の特定の日に新女王やオスアリは一斉に巣穴から飛び立ちます。まるで合図でもあったかのように周囲の別の巣からも同時刻に羽アリが飛び立つ様子は感動的でもありますが、果たしてアリ達は何をきっかけに結婚飛行を敢行するのでしょうか。
ここで一つの指標となるのが<天候>です。
アリの結婚飛行はよく「雨が上がった後の風の無い蒸し暑い日」に行われると言われます。
つまり、<湿度が高く>、<風が弱く>、<気温が高い>日ということが出来そうです。
実際のところ...
<湿度が高い>ということに関しては雨の翌日などが候補日の一つとなりますが、雨の翌々日などに大飛行がある場合もあります。
<風が弱い>ということに関しては周囲で風が吹いていても森林内などでは局所的に風が弱い場合があります。
<気温が高い>ということに関しては特に気温が高い日の少ない春先には大きな指標になります。気温の高い日が続く夏場などにはより断続的に結婚飛行が行われます。
結婚飛行の時期にはこれらの指標を踏まえ、天気予報と睨めっこをしながらフィールドに足を運ぶことにより結婚飛行に出会えるチャンスが膨らみます。
飛行期間中の特定の日に新女王やオスアリは一斉に巣穴から飛び立ちます。まるで合図でもあったかのように周囲の別の巣からも同時刻に羽アリが飛び立つ様子は感動的でもありますが、果たしてアリ達は何をきっかけに結婚飛行を敢行するのでしょうか。
ここで一つの指標となるのが<天候>です。
アリの結婚飛行はよく「雨が上がった後の風の無い蒸し暑い日」に行われると言われます。
つまり、<湿度が高く>、<風が弱く>、<気温が高い>日ということが出来そうです。
実際のところ...
<湿度が高い>ということに関しては雨の翌日などが候補日の一つとなりますが、雨の翌々日などに大飛行がある場合もあります。
<風が弱い>ということに関しては周囲で風が吹いていても森林内などでは局所的に風が弱い場合があります。
<気温が高い>ということに関しては特に気温が高い日の少ない春先には大きな指標になります。気温の高い日が続く夏場などにはより断続的に結婚飛行が行われます。
結婚飛行の時期にはこれらの指標を踏まえ、天気予報と睨めっこをしながらフィールドに足を運ぶことにより結婚飛行に出会えるチャンスが膨らみます。