ナミカタアリ属シベリアカタアリ Dolichoderus sibiricus
ルリアリ属ルリアリ Ochetellus glaber
◆サイズ【女王】約5mm、【ワーカー】約2mm
◆特徴
漆黒の小型種。小さなケアリのようにも見えるがカタアリの仲間。
腹部にわずかに金属性の光沢を持ち、瑠璃色に見える場合もある。
◆コロニー形態
◆観察地
枯竹や倒木の樹皮下などで巣が見られた。活動期には地表や切り株上などを走り回るワーカー達が観察できた。
人工物の中にも営巣する為家屋害虫としての側面も持ち、配電盤、金属パイプの中などにも巣が見られた。
◆結婚飛行
関西で6月中旬に飛行後に地表を歩く脱翅雌を確認。同日にはクロヤマアリ、ムネボソアリの飛行も行われていた。
→ルリアリの結婚飛行時期
◆飼育
枯枝や枯れ木の樹皮下などに営巣していることから乾燥飼育が適していると思われ、我が家では木材を使った木製巣での飼育を行なった。
飼育3年目でコロニー規模は一気に拡大し1000匹超に。オスアリ、有翅雌も誕生した。
コヌカアリ属アワテコヌカアリ Tapinoma melanocephalum
コヌカアリ属コヌカアリ Tapinoma saohime
ヒラフシアリ属アシジロヒラフシアリ Technomyrmex brunneus
ヒラフシアリ属ヒラフシアリ Technomyrmex gibbosus
◆サイズ【女王】約3.5mm、【ワーカー】約2.5mm
◆特徴
頭部・胸部は褐色、腹部は黒褐色の小型カタアリ。
樹上営巣種で枯枝や枯竹内に営巣する。
◆コロニー形態
単雌性、樹上営巣性
◆観察地
篠竹などの細い枯れ枝の中などに営巣しているところを観察できた。結婚飛行の時期には有翅個体が灯火に集まる為見つかりやすいが、コロニーを見つけようとするとあまり高頻度では見つからない。
◆結婚飛行
結婚飛行は9~10月に観察。
有翅個体はしばしば灯火に飛来する。
ただし、小型種で女王のボリューム感もあまりないことから有翅雌と気付かないこともあるかもしれない。動きがとても俊敏。
→ヒラフシアリの結婚飛行時期
◆飼育
秋に脱翅雌を採集し石膏巣での飼育を試みて翌春初期コロニーまでは立ち上げることができた。
ただし、元々が樹上営巣種の為木製巣などの乾燥飼育の方が相性が良いのかもしれない。